看護師への道と
「看護」を職業とし
確立させ貢献した人

世界の看護指導者について…白衣の天使への憧れ。看護師はハードだけど、やりがいのある仕事。

支えあって生きてゆく

    看護師目指すなら…

    看護師とは

    ナイチンゲール像からろうそくの明かりを灯し、ナースキャップをつけ看護師としてこれから先の人生を歩く誓いをする「ナーシングセレモニー」「戴帽式」。看護師さんが、これから一人前として患者さんの命を預かる医療現場の一員として現場へ出る前の儀式でもあります。その儀式では、ナイチンゲール誓詞によって誓いをたてます。(医師は「ヒポクラテスの誓い」)

    一昔前は、看護婦さんと呼んで女性の方ばかりでしたが、今では看護師さんと呼び男性の看護職員も増えてきています。親戚や同級生など知り合いの中に1人は看護師さんがいませんか?看護師を仕事に選んだ友人に「どうして看護師になったの?」とありきたりな質問をすると、「お母さんが看護師だったから」という答えの友人がチラホラいます。看護師の仕事をしている友人に「娘さんにはどんな仕事についてほしい?」と聞くと、「うーん。やっぱり大変だけど看護師かな。」という答えを聞きます。結婚してからは共働きで夜勤もこなす大きな病院で勤務して、出産を機に仕事を退職し家庭に入り子供が幼稚園に入園するぐらいまでは仕事には復帰しません。子どもが幼稚園に入園もしくは、小学校へ入学してからは、個人病院など夜勤がない病院へ、看護師として仕事へ復帰します。

    最近は、老人訪問介護ステーションで、訪問看護師として仕事復帰するケースも多いようです。看護師や薬剤師などの資格を持っていると、出産後に家庭に入りある程度の期間、医療現場から離れていても、看護師として仕事復帰しやすいという点でも、素晴らしい職業といえるでしょう。そして収入面をみてみると、平均年齢34.6歳で平均年収は471万円。平均月収が33万円、年間ボーナスなどは84万円です。女性の中では収入の高い職業といえます。そして、看護師の人数が足りないといわれているので、復職するときには仕事を見つけやすい職業でもあります。

    女性の中では収入の高い職業ですが、勤務はかなりハードです。夜勤・深夜勤とかなり不規則な生活になります。そして立ちっぱなし、動きっぱなしでもあります。うるさい患者さんもいますし、身体介助などもしなくてはいけないので、重労働でもあります。そして、医療の現場はストレスフルな職場です。肉体的にも精神的にも「タフ」でなければいけません。看護師を職業として選ぶ時に、「白衣の天使」にあこがれて・・といった気持ちで看護師を目指して、現実とのギャップに悩むこともあるかも?!しれません。子どもが母が看護師として働く姿を見ていて「私も将来看護師になる」と言われたなら、母親として、こんなに嬉しいことはないでしょう。

    しかし、現在深刻な看護師不足といわれています。その原因について、少し考えたいと思います。まず、看護師不足のそもそもの原因というものは、一体何なのでしょうか?ナースという職業に憧れて、難しい国家試験に合格して晴れて免許を手にして看護師として勤務していながらも、離職してしまう理由は何なのでしょうか。

    まず一つ目に、憧れと現実のギャップが考えられます。昔から「きつい・汚い・危険」の3Kが仕事内容を表す言葉がありました。それが今では、9Kとまで言われるほど大変な仕事となっているようになって言えることが一因です。

    要因の中には、職務内容が「超多忙化」している事が理由として挙げられます。医師が行なってきた注射や点滴を、看護師が行うようになりました。そして、カルテの整理や記録等に費やす時間が以前より増加したといわれています。また、休暇が取りにくかったり、急患が入ると退勤時間になっても退勤することができなくなったり、そして夜勤があったりすることも理由として挙げられています。 特に、結婚・出産を経たナースにとっては、育児と家事、仕事の両立はとても、難しいものがあります。なかなかワークシェアリングが出来ずらい職場ということもあり、出産後に復帰できない方が多くいることが、離職率の増加に拍車をかけていると言ってもいいくらいといわれています。結果的に国家資格を受ける人数が減っている⇒看護師不足になっているのではありません。実際には有資格者が復職できる環境が整っていない事が離職理由の大きな原因と言われています。国が行なっている対策法はないのでしょうか?!2006年に診療報酬改定で導入された新看護基準が一つにあります。それは、今まで10人に対して1人の割合で看ていた基準を、7人に対して1人と変更したものです。そして、その基準を満たしている病院には、高い診療報酬を支払うという制度です。一見すると、これによって基準を満たそうと有資格者の獲得に乗り出した病院は多くあり、実際に看護師を増やした病院もありますが、大部分が入院施設が完備された大病院でした。そして看護師が多い病院に勤務すると、勤務体系も選ぶことができます。そうしたことにより、看護師は大きな病院を選んでいくことになりました。そして、看護師が少ない病院は、少ない人数で勤務時間を超過してローテンションを組まなくてはならなくなり、ますます看護師不足となりました。こうして「看護師の格差」を生んだようです。

    これらの事柄から分かるように、勤務形態や職場環境、業務の多忙化、復職しづらい環境などなど、様々な原因から、看護師不足はますます加速しているようです。これらのことから、ベテランナースも減少傾向となるために、新人ナース責任が重くなることでの医療事故やストレス過多等の悪循環が起こってしまっているのが、今の看護師を取り巻く環境といえるでしょう。そして、以前は「3K」である「きつい・汚い・給料安い」と言われていた仕事ではありましたが、数十年前に比べると、看護師の手当も厚くなってきています。給料自体も高くなって、平均年収を比べると一般的企業の人よりも多く貰っているのが現状になっています。給与面では改善されているのですが、実際のところ、本当に行っている業務と給料が見合わないという意見もとても多く、やっていることが何のためになるのか分からなくなり、離職してしまうという悪循環に陥ってしまっていることもあります。

    有資格の看護師が、復職しやすい環境整備が今求められているのは間違いないでしょう。

    「看護師」になるにはどのようなステップを踏めばいいのでしょう。

    • 看護高等学校(看護科・専攻科の5年間)・・・5年一貫性を実施する高校は亜就業年数が高等専門学校とおなじになりますが、今現在大学への編入学はできません。
    • 看護専門学校・・・全日制で3年間。准看護師資格を有している人は2年間。
    • 看護短大・・・看護学科の場合は3年間になっています。これは保健師助産師看護師法によって定められています
    • 大学(医学部・看護学部・保健学科)・・・看護師養成所としては頂点。大学によっては保健師・助産師・養護教員・中学高校の保険科目の教員への道も開けます。

    准看護師・正看護師の違い

    • 学習内容・実習の大きな違いがあります。そして、准看護師から上にあがっていくのはとても難しいです。
    • 給料の違い。手当が准看護師と正看護師で数千円~数万円の差がある。外来だけの医院でも時給では数百円の違いがあります。正看護師の中でも一番お給料がいいのは、4年生の看護大学を卒業した正看護師です。
    • 看護師は国家資格で、准看護師は都道府県知事資格です。これは大きな違いといえるでしょう。

    保健師・助産師・看護師の仕事

    看護師は「看護師国家資格」の資格が必要ですが、保健師は「看護国家資格」+「保健師国家資格」が必要になります。そして、保健師国家試験を受験するためには、厚生労働大臣や文部科学大臣のしていする資格が必要になります。

    保健師になったら取れる資格

    • 第一種衛生管理者・・都道府県に申請することでこの資格を得ることが出来ます。衛生管理者は、労働安全衛生法において定められている労働環境や労働条件の改善、病気予防などを担当する仕事です。
    • 養護教諭・・都道府県の教育委員会へ申請する事で、養護教諭2種免許を得ることが出来ます。そして、文部科学大臣が指定する養護教諭養成機関に6か月以上在籍し、所定の単位を取得する事で、養護教諭1種免許へランクアップも可能です。養護教諭は学校の保健室で学生のケガ・病気の応急処置を行う事が主な役目です。養護教諭は正規教員になるので、養護教諭の教育免許状の普通免許状をもっていることが原則になります。 
    • 健康運動指導士・・健康・耐力づくり事業財団が実施する21日間または144時間の講習会への参加と、受講後に行われる試験に合格する必要があります。この講習会に参加できるのは、保健師または管理栄養士の資格が必要です。
    • 健康運動実践指導士・・健康運動実践指導者養成講習会に参加する必要があります。この養成講習会への受験資格は、保健師・看護師・柔道整復師などの資格が必要です。この資格がない場合には、体育系短期大学または2年制の体育系専修学校程度の学校を卒業。また、3年以上運動指導に携わった経験を持つ人にも資格が認められます。
    • 介護支援専門員・・ケアマネージャーと呼ばれることもあります。都道府県が行っている介護支援専門員実務研修に参加してから登録しなくてはいけません。研修に参加するには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。そして、保健師・助産師・看護師などの資格を持ったうえで5年以上の実務経験が必要です。
    • 産業カウンセラー・・企業で産業保健師として働くにはとても有効な資格です。

    助産師になるには

    助産師国家試験に合格する必要があります。受験資格は、看護短大(3年)もしくは看護専門学校(3年)を卒業してから、助産師養成学校へ1年間学び卒業する方法と、看護大学(4年)を卒業する必要があります。そして、保健師・助産師・看護師とありますが「助産師」だけは唯一「開業権」がある資格です。また、出産行為の手助けをする行為が行なえるのも、「医師」と「助産師」に限られています。そして「助産師国家試験」の受験資格は、女性のみになっています。(アメリカ・イギリス・オーストラリアでは男性の助産師も存在します)

    看護師の数

    • 看護師の数が少ない、足りないといわれています。日本国内では2010年(平成22年)末に就業している看護師数は95万3千人です。2008年(平成20年)と比べると、8.6%増の7万6千人増加しています。
    • 准看護師数は約36万8千人です。2008年と比べると1.8%減の、7千人減少しています。そして、男性の占める割合は看護師で5.6%、准看護師で6.3%とだんだん増えている傾向が見られています。
    • 2008年末(平成20年)に日本国内で就業している看護師数は87万7千人です。2006年(平成18年)と比べると、8.1%増加の6万5千人増加していて、准看護師数は37万5千人です。2006年と比べると、1.9%の7千人が減少しています。そして、男性の占める割合は看護師で5.1%、准看護師で6.2%とこちらもだんだん増えている傾向にあるといえます。
    • 2010年現在での経済協力機構(OECD)各国(※1)との比較してみると、日本では人口1000人あたり10.1人の看護職(准看護師を含む)が就業しています。この数字は2010年または、直近のデータの平均の8.6人をやや上回っています。オーストラリアと並び30か国中11位となっています(但し、国により若干、数値に含まれる職種の範囲が異なる可能性があります)。

    ※1 経済協力機構OECD諸国は34カ国 

    スイス、デンマーク、ベルギー、アイスランド、ノルウェー、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、ドイツ、スウェーデン、アメリカ、フィンランド、オールトラリア、日本、ニュージーランド、カナダ、フランス、イギリス、スロバニア、チェコ、オーストリア、イタリア、ハンガリー、エストニア、ポルトガル、スロバキア、スペイン、イスラエル、ポーランド、韓国、ギリシャ、メキシコ、トルコ、チリ 人口千人当たりの看護師数が多い順

    2013 看護師への道と「看護」を職業とし確立させ貢献した人.jp